ヒクソン・グレイシーは「火の呼吸」を実践していた。
1990年代後半に一世風靡した「400戦無敗の男」ヒクソン・グレイシーという格闘家がいた。
プロレスラーの高田延彦や、船木誠勝と戦い圧倒的な強さを見せつけた。
彼はトレーニングにヨガを取り入れており、独特な呼吸法をしていた。
それが、クンダリーニヨガの「火の呼吸」である。
船木選手はヒクソンとの対戦前に「火の呼吸」に注目し、自らも体得し肉体改造に取り入れその効果について書籍などでも語っている。
「火の呼吸」とはクンダリーニヨガの呼吸法
「火の呼吸」とはクンダリーニヨガの代表的な呼吸法の一つである。
クンダリーニヨガは、体内エネルギーの出入り口とされるチャクラを活性化させ、身体的な面だけではなく精神面の変化を重視したヨガである。
さまざまなヨガの中でも、「最も総合的で完成されたヨガ」とされる。
クンダリーニヨガは、体内のエネルギーを意識する事が大きな特徴となっている。
クンダリーニとはエネルギーを意味し、人の体に7つあるといわれる「チャクラ」を通じて体を巡ると考えられている。
チャクラは、サンスクリット語で「輪」を意味し、エネルギーが宿る「場」とされている。
クンダリーニヨガ「火の呼吸」の効果
「火の呼吸」を修練することで、精神力と体力、身体能力が高まり、ストレスや環境の変化にも柔軟に対応することが出来るようになるという。
また、クンダリーニヨガは「火の呼吸」を行いながらさまざまなヨガのポーズを行うことで、有酸素運動と同じような脂肪燃焼や高速の呼吸による腹筋の強化、基礎代謝の向上による免疫力アップといった効果が期待できる。
火の呼吸の実践方法
安楽座をかいて、背筋を伸ばして座る。
目を閉じ全身をリラックスさせ、数回ほど鼻呼吸をして心身を整える。
みぞおち当たりにエネルギーを集中させるようにし、肩、胸部はリラックスした状態を保つ。
両鼻から深く息を吸い、お腹を膨らませます。
次に、お腹を背骨の方に勢いよく引き込むようにへこませて、両鼻から息を吐く。
そして、へこませたお腹をゆるめ、自然に両鼻から息を吸う。
この、吸気と呼気の間隔を途切れさせず断続的に行う。
初めは1分間に30回くらいのペースで、3分を目標に行う。
慣れてきたら徐々に速くしていき、1分間に200回程度の速さで行う。
・ポイント
呼吸の間は、肩と胸の力を抜く事。
まとめ
- 「火の呼吸」とはクンダリーニヨガの呼吸法である。
- ヒクソン・グレイシーの強さは「火の呼吸」にあった。
- クンダリーニヨガはさまざまなヨガの中でも、「最も総合的で完成されたヨガ」と言われている。