新卒で入った会社を転職し、2社目の会社でパワハラに遭った。
入社早々、役員の間でいざこざがあり、頼りにしていた役員の方が追放されてしまった。
ベンチャー企業だったため、パワーバランスが一機に崩れ、社長の超ワンマン体制となった。
良い経験もさせてもらったけど、あまりにも不条理な要求をしてくる社長と役員に嫌気がさし最後は喧嘩別れとなった。
辞めるまでの数カ月はパワハラ地獄の日々だった。
辞めたくても辞めさせてもらえなかった。
採用コストを回収するまでは辞めさせないと脅された。
その頃の僕は生きているという感覚が希薄だった。
灰色の世界、荒涼としたコンクリートジャングルを彷徨い、呼吸は浅く、食欲も無かった。
先の事も不安で明るい未来を得思い描くが出来なかった。
そんな暗黒時代にケン・ハラクマ先生の「ヨガからはじまる」という青い本に出合う。
どこで、どう見つけたかは覚えていないが、救いを求めてた僕の精神がその本をたぐり寄せたのだろうと思う。
その本でアシュタンガヨガという流派の存在を知った。
それは、まさにただの表面的なポーズではなく、精神と身体のバランス、そして深淵なるヨガの世界観があった。
そうまさに自分が求めていたヨガそのものだったのである。(つづく)